「あの人、華があるな~」
と思う人は、どんな人ですか?
第一印象でパッと目を引く人、
その人がいるだけで周りを明るい雰囲気にする人、
こんな人、いますよね。
私は舞台活動をしていた頃に参加していた、オーデションやワークショップで
この「華がある人」=「選ばれる」という状況に何度も遭遇しました。
その時に居合わせた会場の誰もが、その人が選ばれることを予測出来てしまうほどの強烈な魅力は、技術とは無関係の領域で、その人が放つオーラや空気感が、大きな強みになるということを体感する出来事でした。
今日は、この「華がある人」について、私なりに紐解いていきたいと思います。
■"華がある"の語源
この言葉は、もともと歌舞伎の世界から生まれた言葉です。
昔から、男女の役柄を「男方・女方」と呼ぶように、
その時人気があり、明るく華やかな役者を「花方」と呼んでいました。
それに対して、技術が優れた役者を「実方」と呼びました。
そこから、「花形」「実形」と表記が変わり現在に至っています。
■「花」と「華」の違い
花・・・ある時期に開き、多くは美しい色やよい香を有する、高等植物の繁殖をつかさどる器官。
華・・・きらびやかなもの、美しいもの、すぐれた性質の比喩に多く使われる。
つまり、「花」は植物の花そのものを指し、「華」は花の様に美しい、きらびやかな様子に使われるという事ですね。
■"華がある人"に共通していること
あなたの周りにいる"華がある人"にはどのような特徴がありますか?
なぜか惹かれてしまう、なぜか魅力的な人
私が考える、この人達に共通していることは3つあります。
①自己分析が出来ている
魅力的な人の特徴に、見た目の美しさがあります。その為には、自分の容姿やスタイルなどの特徴をしっかり把握したうえで、衣装や髪形、メイクをすることが、自分の第一印象に差を付けます。
また、技術面でも、自分の長所と短所を把握して、強みを生かす見せ方に注力しいるのです。
これは、良くオーデションの自由曲の選曲で「自分の好きな曲」を選んでしまう人と「自分の声質を生かせる曲」を選べる人の違いに出てきますね!
②自分の価値観で決めている
価値観とは、何に価値を認めるかという考え方のことで、物事を評価・判断するときの基準となるものです。私たちは、日々この価値観によって選択し行動しているのですが、自分の価値観がわからないという人が多くなっているといわれています。
これは、情報化社会の中で他人の意見を目にする機会が増えたからでしょう。
自分がどう考え、なぜその行動をとっているのか、その価値観を自分自身で理解することで、自分の力を十分に発揮することが出来ます。
大勢の人の前で自己表現をすることに価値を感じる人にとって、ライブや本番は心の底から幸せとやりがいを感じるものになりますが、人前に出ることよりも、文章で自分の想いを表現するほうが好きという人は、歌手ではなく作家になるでしょう。
このように、その人の持っている価値観がその人の個性になり、強みを生み、自信につながっていきます。他人の意見に流されずに、自分の価値観で決めた行動こそが、人を引き付ける魅力になるのですね!
③圧倒的な集中力
私がで出会ってきた"華がある"人の特徴に「目力」があります。これは、目の大きい小さいに関係なく、目の中にある強さや、ゆるぎない軸というものが見えた時に、人の視線を奪う力になります。
でもその人は、常にそういった目をしているのではなく、ここぞという時に発揮する集中力でその目力を生み出すのです。
「目の色が変わる」という表現がありますが、正に、それまで穏やかな雰囲気だったダンサーの先輩が、曲の始まりと共に、別人級の世界観を作り出す集中力に、瞬きが出来なくなる程圧倒されたことを今でも覚えています。
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今回は、芸術の分野においての例が多くなりましたが、皆さんの仕事や日常生活においても、"華がある人"に共通していたことはありましたか?
私が思う"華がある人"とは、決して見た目が華やかで美しい人ではありません。
今日を思い切り楽しもうとする前向きな明るさを持つ人や、自分を信じる芯の強さを持つ人、人の評価や価値観に惑わされないぶれない自分を持っている人など、その人の内面からあふれる美しさから"華"を感じます。
そしてこれは、具体的な数字だけでは表せない芸術の世界を志す人にとって、とても大切なスキルなのではないでしょうか。
なぜか惹かれる人
なぜか存在感のある人
きっとあなたも、なれるはず。
まずは、今日ご紹介した3つのことを、心がけてみてくださいね♪
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