レッスンで人気の曲や、世界の名曲を、ボイストレーナーの目線から
勝手に紹介するコーナー!
今日はこちら。
男性4人、女性1人の5人組ロックバンド。近年CMや映画で楽曲が起用され、耳にすることが多いグループですね。
Mrs.GREEN APPLEのボーカル
ヴォーカルの大森元貴(おおもりもとき)さんの歌声を聞いて、まず最初に感じたのは
響きのポジションの良さ☆
上のLIVE映像を見てもらってもわかると思いますが、すさまじい音域の広さの曲も
涼しい顔をして歌っています。特に見てほしいのが、頭の位置がほとんど動かないこと。
日本人は発語の癖で、話をするときも首を縦に動かして音程を変化させます。
しかし、これは歌に関しては、障害になってしまいます。
なぜなら、首がうごくことで、首の余計な筋肉が使われ、声帯周りの脱力の邪魔をしてしまうから。また、音程を首で感じているとその癖が取れず、声帯の筋肉の柔軟性を育たなくなります。これが日本人がが洋楽のフェイク(リフ&ラン)のような細かい装飾音が苦手な理由だと言われています。
でも、この大森さんは、首やあごの脱力が素晴らしく、声を作る筋肉達がめちゃくちゃ柔軟ということが映像からもわかります。
そして、首周りの脱力とポジションの安定性が、このすさまじい音域の曲にも響きの統一感を出しているのです。
ポジションの安定性とは?
このポジションとは共鳴(響き)の位置を表します。
多くの人は、音の高低によって、響かせる場所を変化させています。
チェストボイスやヘッドボイスの様な名前があるように、胸の共鳴を感じたり、後頭部に響かせるイメージを持つ人もいると思います。
ただ、この大森さんの場合、音の高低に関わらず、ずっと鼻腔共鳴を優位に使っています。
ロックバンドということで、軽快なテンポンの曲も歌いこなすうえで、このポジションを安定させることは、ボーカリストにとって喉の持久力やピッチの安定にとても効果を出します。
Mrs.GREEN APPLEを歌うときのポイント♪
♪顔を出来るだけ動かさない
♪首や下あごを脱力する
♪自分の響きの場所に意識を向ける
こんなことに気を付けて練習してみてください☆
そのあとは、Mrs,GREEN APPLEの繊細な歌詞と爽快なリズムに浸って
自分なりの表現も探していけると良いですね。
音域を広げたい。
脱力の仕方がわからない。
という方は、体験レッスンを受けてみてくださいね♪
オンラインレッスンでは、全国どこからでも受講可能です。
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