声は、あなたの印象を決める、大きな役割を果たしているということを
前回の記事で書きましたが、それはどうしてか?について今日は書きたいと思います。
わたしは、今までのレッスンを通して、たくさんの声に向き合ってきました。
その中でいつの間にか、その人の声を聞くと、性格や生活習慣がなんとなくわかってしまうようになりました。
なぜかというと、声は人生のレコーダーだからです。

私たちの声を作っているのは「声帯」という喉仏の奥にある器官になりますが、
ここでは「ブー」という音しか作れません。この音を言葉という声にする為には
咽頭・口頭・鼻腔という声道と言われる空間の形を脳が変化させることによって音色を変化させます。
でも、皆さんが言葉を発するときに、「口の形をこうしよう」と意識していますか?
ほとんどの人は、無意識の中で言葉を発していますね。
この無意識にできてしまう声を作る行為には、私たちが母親のお腹の中にいるときに聞いた声が関係していると言われています。つまり、両親の声の出し方や話し方の特徴が、あなたの声を作る一番最初の感覚を作っているのです。
電話で話す父と兄の声がそっくり!
というように、親子兄弟で声が似ているのは、このように声の出し方の癖が似ているからなのですね。口をどのくらい開くのか、息の流れるスピードや、響の位置など、本当に様々な特徴があります。
また、その時の心情や体調も、声にすぐに影響を与えます。
レッスンでも
「表情は笑っているのに、声は元気がないな」
と思うことがありますが、声を出している本人は、自分の声で本心がばれてしまうことなど
気が付かない方が多いのです。